来週、父の癌手術に向けての色々な検査を受けに付き添わないといけない。病院の重苦しいよどんでいる空気にはなかなか馴染めない。父は腸炎になって心配させたけれども今はとても調子がいいみたいで良かった。「何でどこも痛くないのに手術せなあかんねん」とまた、電話で何度も同じことを話してる。でも、これからのことを考えるとかわいそうに思える。尿管に癌が出来たので右の腎臓も取らないといけないからだ。手術後は消耗しているだろう。入院時も母親と一緒に付き添うが、手術当日は弟が会社を休んで母親と付き添うらしい。
弟とは小さいときから仲が良かったが私が病気してわけのわからない状態で夜中家を飛び出し家族中が探し回った事があった。
私は、近くのマンションの植え込みで座り込んでいる所を弟が見つけてくれた。弟に頭をこつかれて「なにしてんねん。迷惑かけるな」と言われたのが最後に聞いた言葉だった。今でも鮮明に覚えている。あれから20年口を聞いていない。
弟には母親づてに実家に来てほしくないとか、実家の鍵を返してくれとか、実家に用事がある時は玄関のチャイムを鳴らして入ってこいだの、嫌われ放題だ。
よく病気した人が悪いとか、家族に迷惑をかけているお荷物やと言われることが多いけど家族の協力があってのことかもしれないが、私なりに必死にこの病気と戦ってきた。これからも、この病気とは死ぬまで一緒だと思う。こうしている今でも幻聴が聞こえいる。弟に言いたい。もう少し病気と向き合っている人に向ける態度を改められないのかと。これから先、両親がいなくなっても弟とは疎遠になっていくだろう。