1年ほど前に癌のため腎臓を1つ失った父。それから3カ月毎に内視鏡にて検診を受けていた。先日付き添った際、先生から手術で切った部分が変な形に膨れていると指摘された。「あやしいてすなぁ」先生は癌とは言わなかったがおそらく癌である事をそれとなく私と父に伝えた。父も83歳である。男性の平均寿命を超えている。父はそれほどショックを受けているようではなかったが「みんないずれか死ななあかん時がある」と何度も言っていた。父は慌てることもなく私の前だからなのかいつもと変わらなかった。最近、物忘れも出てきている父。それだけ高齢になってきている。母に検査結果を伝えると話を聞きながら何も言わず涙をぬぐっていたように見えた。今の段階では手術の事などは先生から言われなかったが3カ月後にはまた検査をして経過をみていくことになる。母から黒い靴とパンストや黒いかばんを用意しておく様に言われた。母は昔買った真珠のネックレスを私にくれたのであった。